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コラム

  • 2022.06.13
  • 見直したいお家の耐震について

埼玉県を中心に、外壁・屋根塗装から室内リフォームまで、お家のお悩みなら何でも解決する株式会社リフォまるです。

日本は地震大国、常日頃の備えや地震が起こった時の対策を考えておくことは非常に大切です。
お家も地震で痛む場合がありますのでお家の耐震をいまさら気にしてもと思わずにできるところがないかチェックしてみましょう。

地震で痛みやすい家

大きい地震が来た場合、お家の状態次第では大きなダメージになる場合があります。地震のダメージを受けやすいお家とそうでないお家はあるのか見てみます。

主に下記のものが地震で痛みやすい家になります。

・玉石基礎
・コンクリートブロック基礎を使用した家
・耐力壁のバランスが悪い家
・屋根の重たい家
・柱が痛んでいる状態の家
・ピロティーがある家

簡単に見てみましょう。

玉石基礎を使用した家

古民家と呼ばれるお家では今でも見かける基礎になります。

玉石基礎イラスト

玉石基礎は平らで丸い石を地面においてその上に柱を立てるものです。
下の地面は固めていますが、年月が経つごとに下に沈んで行ったり、床下に水が浸水した場合は土が流れ出てしまったり、地震で柱が石からずれていったりと地震以外の面でもお家の基礎としては不安定なものになります。

コンクリートブロック基礎を使用した家

ブロック基礎イメージ
※画像はイメージです。

現在はコンクリートを流し込んで作る基礎が一般的ですが、
1975年以前は無筋のコンクリートブロックが基礎として使われていました。
無筋コンクリートは強度が弱く大きな地震があれば倒壊のリスクがあります。
1981年に建築基準法が改正されたためそれ以前のお家は注意が必要です。

耐力壁のバランスが悪い家

耐力壁が何かわからない方も多いかと思います。
木造の建物は基本横揺れに弱いお家です。
耐力壁とは木造の建物の柱と柱の間に突っ張り棒を入れ軸組全体にボード等を釘止めして変形しないように造られた壁のことです。
こうすることで風や地震などの水平方向の揺れなどに対しお家が変形しないように抵抗する壁になります。

耐力壁イラスト

↑が耐力壁になります。

また、石膏ボード(12.5mm~の厚みのあるもの)を張った壁も耐力壁と認められています。
構造的な役割を果たさない非耐力壁も入っていますのですべての壁がこのようになっているわけではありません。
配置のバランスや量などもお家を守るために必要です。

屋根の重たい家

瓦屋根の家イラスト

全く同じ構造の家で屋根が重たい家と軽い家があった場合大きく揺れるのは屋根が重たい家です。
耐震性を考えると屋根は軽い方が有利という事になります。

柱が痛んでいる状態の家

シロアリイラスト

これは言わずもがなですが、柱にシロアリが住み着いていて穴だらけだとどうでしょうか。
何かの拍子で折れてしまうかもしれません。
柱が痛んでいるとやはり耐震には弱くなってしまいます。柱が問題ないか定期的に確認する必要があります。

ピロティーがある家

ピロティーとは2階を柱だけで支えた吹き放しのスペースのこと。

ピロティーの家イラスト

バランス次第ではありますが、きちんと設計されていないとバランスの悪い構造となり耐震にも不安が出来てしまいます。

対策は?

耐震に弱いお家があることは見てもらって分かったかと思います。
それぞれの耐震の強化のやり方を見てみます。

・玉石基礎

この場合は大がかかりな工事になる場合が多く床下の土壌を整理して土間コンクリートを流して玉石を一体化させ強度を強めます。

・コンクリートブロック基礎を使用した家

一般的に行われるやり方として、炭素繊維シートによるコンクリート構造物補強工法というものがあります。
これは軽量で高強度、高耐久の優れた炭素繊維シートを樹脂を用いて貼付ける工事になります。軽量なので基礎にも負担がかかりませんし、施工も特殊な機械などを使わないため職人さんにとっても行いやすい工事です。紫外線や塩分にも強く錆も発生しないので強度劣化がありません。
もう一つのやり方はハイブリット工法という工事で補強を行います。
この工法は公共の場でも使われる工法なので耐震を高めるのに有効です。
簡単に言うと樹脂と強化繊維を複合的に使用することで、基礎コンクリートを補強する工事になります。

戸建のお家は一般的に炭素繊維シートによるコンクリート構造物補強工法が行われることが多いです。
お値段的には炭素繊維シートによる工法の方が少しお安くなりますが費用につきましてはお問い合わせいただけたらと思います。

・耐力壁のバランスが悪い家

耐震改修工事を行います。開口部や間仕切りの壁を耐力壁に変更します。
また、筋かいを入れたり,基礎と土台を結合したり、梁・土台・柱・筋かいなどの結合を金物によりしっかりと固定するというようなことを行います.

・屋根の重たい家

気になるようでしたら軽い屋根の葺き替え工事を行います。
瓦屋根の場合は取っ払って新しい軽い屋根にすることで耐震に強いお家にします。

・柱が痛んでいる状態の家

痛んでいる程度にもよりますが経年劣化の場合は柱補強工事を行います。
柱補強工事は工事の内容次第で料金に幅が出てきてしまうのでどれくらい柱がもろくなっていてどのような工事が必要なのか業者さんにきちんと説明をもらうようにしましょう。
またシロアリが住み着いている場合は早めにシロアリの駆除をしてください。

・ピロティーがある家

ピロティーはもともとある柱の外側にさらにコンクリートを根巻きする事で柱そのものの強度を上げます。
この方法を使えば壁を作ることは無く耐震性を上げることができます。

上記の対策をする前にできることは無いのか

お家の耐震対策は自分でできないところの方がほとんどですので元々あるものは仕方ありませんが、日頃の行動次第で柱の腐食を防ぐことはできます。

日中は家全体の風通しを良くする。床下の調湿剤の設置も有効です。
調湿剤は湿気が高いときは湿気を吸収して乾燥すると放湿して適切な温度に調節してくれます。
これをやっておけばシロアリが来にくい環境ができます。また、カビなどの対策としても効果があります。
※ベタ基礎の場合は床下の調湿剤の設置は特に必要がないかと思います。通気がきちんとできているかをしっかりとご確認ください。

調湿剤イラスト

床下は湿気っていて当たり前ではありますので対策を施す必要のあるのかどうかは下記を見てください。

・床下の土壌面が地面より低い位置にある
・水辺の近くにお家がある(湿地・水田等)
・基礎の通気が妨げられている
・住宅が密接している。隣家が近い
・天災の影響で水浸しになった
・雨漏りなど何かしらが原因で床下に水が入った

このような状態が無い限りは対策をする必要はないかと思います。
心当たりがある場合は対策をされても良いかもしれません。

まとめ

お家の耐震いかがでしたでしょうか。
地震大国の日本ではお家の耐震が重要となります。
既に住んでいる家を耐震用に修繕することは難しいことです。
お家のどのようなところが耐震に弱いのか知っているのといないのでは注意するところもわかってくるかと思いますのでこれを機にきちんとお家についても見ていくことが今後の安心にもつながるかと思います。

弊社はお家のことならどのようなことでもご相談承っています。
ご不安がありましたら是非弊社にご相談ください。

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