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コラム

  • 2023.07.25
  • 工場の屋根の種類と改修方法

埼玉県を中心に、外壁・屋根塗装から室内リフォームまで、お家のお悩みなら何でもまるっと解決する株式会社リフォまるです。
弊社ではアパートや戸建てのリフォーム工事に加えて、工場や倉庫の改修工事も行っております。
今回は工場や倉庫の屋根の種類や改修方法について解説していきます。
建物にとって屋根は極めて重要な部位です。そして、工場ではその重要性が特に高いと言えるのではないでしょうか。

工場の屋根に求められる機能とは?

防水性、防風性
雨風をしのぐという機能です。屋根の防水性や防風性が損なわれると雨漏りなどで大きな被害が生じてしまうリスクがあります。
遮音性
見落とされがちな機能ですが、工場では大型の機械が稼働することも多く大きな機械音が生じることも珍しくありません。そのため、近隣への配慮として屋根の遮音性にも注意が必要です。
耐火性
一定以上の規模を持つ施設は、建築基準法上で耐火構造や準耐火構造を求められます。 また、隣接する建物との距離が近くなりがちな日本においては特に注意が必要です。
遮熱・断熱
広大な施設となる工場や倉庫では、空調の効きが悪い施設多く工場内部の気温が危険なほどに高くなることもあるのではないでしょうか。 遮熱性・断熱性のある塗料を使用したり、スプリンクラーの設置も有効な手段です。

工場の屋根の種類

工場や倉庫の屋根の種類は主に3種類です。

波型スレート

波型スレートは、中小規模の工場や倉庫の屋根で使われることが多い屋根です。
繊維強化セメント板を波状にしたもので、メンテナンスがあまり必要でない事が特徴ですが、固定するボルトは金属のため、防水処理が不十分だとそこから錆が広がり劣化することがあります。2003年以前の波型スレートには、アスベストが含有されていましたが、2004年以降はグラスウールやロックウールが使用されています。

折板

折り紙の山折り谷折りを繰り返すように、鋼板を台形の波型に成形して造られた屋根です。金属素材には亜鉛メッキ鋼板(トタン)やガルバリウム鋼板、ステンレスなどが使用されています。 
折半屋根の厚みは、戸建て住宅で用いる金属屋根よりも1㎡あたりの重量があるため鉄骨造の建物で採用されることが多いです。

瓦棒葺き

小規模の工場や倉庫でよく使用されている金属屋根です。コの字の溝板の両脇に、瓦棒が一定間隔で並んでいます。以前はトタンを使用する事も多くありましたが、最近ではガルバリウム鋼板が使用されています。瓦と言う文字から瓦屋根をイメージしますが、瓦を使用することはありません。

工場屋根の改修方法

工場の屋根の改修は主に3つの工法が用いられます。それぞれの特徴を解説していきます。

塗装工事

主に折半屋根の汚れを除去した後、上から塗料を塗る方法です。比較的軽度な修理のため、費用も抑えられる工法です。
塗料によっては見た目の補修だけではなく、防カビ、耐火性、防汚や遮熱などの特別な機能や効果を持つものもあります。
デメリットとしては、錆を取り除く作業と錆止めを塗る作業を10年~15年ごとに行う必要があります。

カバー工法

カバー工法は今ある屋根の上に新しく屋根を重ねる工法です。屋根を処分する必要が無いため、葺き替え工法よりも費用を抑えることができます。比較的施工期間も短く、耐熱性、耐久性に優れたカバー材を使用すれば光熱費の削減にも繋がります。操業しながらの施工が可能なことも大きなメリットです。
デメリットは屋根の重さが増えるので、建物によっては施工ができない場合もあります。

葺き替え

葺き替えは、既存の屋根を撤去した後に、新しく屋根を取り付ける工法です。屋根を新しく施工するため、耐震性の不安もなく耐用年数が高まります。
そのため屋根の改修工事という点では最も優れた工事と言えるのではないでしょうか。
しかし、アスベストが含まれている屋根材で施工する場合には、多額の処分費が発生し、工期も2週間~1カ月前後と長くなります。その他にも工事中は屋根の撤去があるため、生産施設の場合は機械設備を一時的に移動させたり稼働を停止させる場合もあります。

まとめ

今回は工場や倉庫の屋根改修についてご紹介しました。
工場や倉庫の屋根は、機械や設備、働く従業員を守るうえで非常に重要な部分です。
それぞれの屋根補修の工法にメリット・デメリットがありますので、お客様の工場や倉庫にとって最善の工法を選定できるよう丁寧なヒアリングを行います。
リフォまるでは、『工場のラインを止めたくない』『費用をできるだけ抑えたい』と言ったご要望にもできる限り対応できるよう、一般的に行われる施工方法にこだわらない提案が可能です。小規模な修繕から大規模な工事まであらゆる規模の工事に対応しておりますので、工場に関するお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。

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