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コラム

  • 2022.08.29
  • サイディングの外壁通気工法について

埼玉県を中心に、外壁・屋根塗装から室内リフォームまで、お家のお悩みなら何でも解決する株式会社リフォまるです。

最近のお家では一般的になっているサイディング。
外壁に貼る仕上げ用の板材のことをサイディングと呼び、金属サイディングや窯業系サイディングなど見た目も様々です。

近年のお家のサイディングには、施工時に通気工法という工法が使われています。
この工法がどういったものなのか、今からお家を買われる人もお家の知識を身につけたい方も是非ご覧ください。

通気工法の構造とメリット

防水シートとサイディングの間に通気胴縁(つうきどうぶち)という木材を挟んで空気が通るように作られた工法です。

通気工法説明図

通気工法のメリットとしては下記があげられます。

建物の耐久性の向上

建物の耐久性に害を与えるものの1つとして湿気があげられます。
壁の中に発生した湿気を放置していると建物が腐食し、建物自体の耐久性が落ちてしまいます。
この湿気を防ぐ為に、壁と外壁の間に通気層というものを設けて、外壁の外側に張った透湿防水シートで湿気や水分を外に逃がすようにすることで、防湿効果と防水効果を高めます。
水分の逃げ道を作ることで、中の構造部分に水気が溜まり辛く、柱の劣化も防げます。また、空気の層が作られるので断熱効果も高まります。

カビの発生を抑える

壁の中に入った湿気は放置しておくとカビを発生させます。カビは発生したままにしておくと木材の奥深くに根付き、簡単に除去できなくなります。
この湿気や水分を排除することで、カビの発生を抑えて健康被害を防ぐことが出来ます。

通気胴縁(つうきどうぶち)とは

上記の説明で通気胴縁(つうきどうぶち)という言葉が出てきましたが、初めて聞く方もおられるかと思いますので、簡単にご説明いたします。

木造・鉄骨造の壁下地材として壁を支え、強度を高めるために使われている木材のことを胴縁といいます。
壁などに合板やボードなどを取り付ける際に胴縁はたくさん使用されています。
通気工法に使われる際の胴縁は、壁の中に空気の通り道を作るために使用され、この胴縁を間に挟むことによってサイディングと防水シートの間に空間を作り、空気の通り道を確保します。
胴縁は縁の下の力落ちではありますが、調べないとわからない部分ではあるかと思いますので、合わせてご説明させていただきました。

モルタルの通気工法

調べてみると通気工法はサイディングに使われている印象が強いかと思いますが、モルタルにも通気工法が使われています。
通気胴縁に通気シートが付いたラス金網を貼って、モルタルを塗り、吹き付け塗装などで仕上げる工法です。
サイディングと同じく、通気工法を使えばモルタルの外壁も耐久性が上がります。
通気工法の知識として1つ加えていただけたらと思います。

まとめ

今回は外壁の通気工法についてまとめました。
通気工法について少し理解を深める手助けになれたら幸いです。
ご自分の家の構造を知ることで、今後どう気を付けたらよいのか、何が起こるとよくないのかだんだんとわかってくるかと思いますので、今後もコラムにて発信出来たらと思います。
ご自宅のことでお困りごとや相談したいことがありましたら是非HPのお問い合わせからご相談いただけたらと思います。

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